鷹木さんの読書感想文

主に読んだ本の感想とか。発言は個人的な見解です。

似てるけどちょっと違う

現在勤めている職場は寮があって、そこに住んでいるのだが、

 

その寮は先輩後輩ごちゃ混ぜの3人一部屋というとんでもないものなのだ。

 

そこで一緒の部屋になった先輩が辞めて1年ほど経ったのだが

 

その先輩が、なんとなく僕に似ていたのだ。

 

いや、似ているとよく言われたのだ。

 

映画をよく見る。

本が好き。

漫画を読む。

雑学やクイズ番組が好き。

飲みに行くのが好き。

 

他の先輩方からも

 

「同じような奴が同じ部屋に住んでるのか」

 

とよく言っていたのだが、僕からしてもその似ている先輩からしても

 

似ているか???

 

という感じだった。

 

まず映画が好き。というところだが、

 

先輩は洋画が、僕は邦画が好きなのだ。

 

先輩は「邦画はクオリティが低い」といい、

 

僕は「洋画は外国の人の名前が頭に入ってこない」という。

 

本が好き。というところも

 

先輩は「乱読」かつ「愛書家」

 

僕は「著者で本を選び」「愛読家」

 

なのだ。先輩はとりあえず面白そうだと思った本は読む。

 

そして何よりも本そのものを愛していた。

 

お菓子を食べながら読んだり、本を開いたまま放置しようものなら

 

この世の終わりかと思うほど怒った。

 

僕はもちろん面白そうな本を見つけたら読むが、基本的には好きな著者の

 

本を選ぶ。そして本そのものに対しては特に感情がなく、

 

お菓子を食べながら読むし、本を開いたまま放置するし、本が日に焼けても

 

大して気にならない。

 

漫画は、先輩はジャンプやヤンジャンに載るようなタイプが好きで、

 

僕はいわゆるマイナーと呼ばれるものが好きだ。

 

雑学にしても先輩はそれを披露するのが好きだし、僕は雑学を吸収するのが好きだ。

 

飲みに行っても先輩は食べるし飲むし一人でも行く

 

僕はあまり食べないが結構飲む。そして一人では決して飲みに行かない。

 

まぁ大元?は似ているというかよく気があったので仲良くさせていただいていたが

 

奥底でわかりあうことはないだろうなぁと思っていた。

 

似てるようでちょっと違う。そんな話。

大河論

大河論というほどでもないが、、、

 

僕は生まれも育ちも石狩川の川沿いである。

 

鼻水を垂らして走り回ったのも石狩川沿いだし

 

初恋も失恋も石狩川沿い

 

青春の全てを石狩川沿いで過ごし、

 

なんの因果か今も石狩川沿いに住んでいる。

 

先日、東北から異動してきた上司がふと

 

「北海道の河というのは汚いな」

 

と言っていた。

 

なるほど確かに石狩川は濁っている。

 

地元は石狩川の中流のほうで、

 

今は石狩川の上流に住んでいるので、

 

こちらにきた時は

 

石狩川も上流になると綺麗になるなぁ」

 

とは思っていたが、まあ飲めるかと言われると

 

飲めない。

 

なんでも本州の方の川は、水が澄んでいて

 

飲もうと思えば飲めるらしい。

 

とある本で読んだのだが、

 

「日本の川は小さく流れが遅く綺麗だ」

「中国で河といえは黄河や長江のことをさす」

 

とある。

 

その「かわ」というのがなんでも国民性を

 

形成しているのではないか。という話だ。

 

日本人は繊細で綺麗好き。

中国人は豪快でパワーがある。

 

というふうに。

 

となると、北海道人は本州の人と比べて

 

「繊細さに欠け豪快で大雑把」

 

ということになるのか?

 

結構結構。北海道人は開拓民の子孫だ!

 

大雑把で豪快でパワーがあるのだ!

 

北海道の河は汚いのではない!

 

力に溢れ細かいことを気にしない豪快な河だ!

 

石狩川万歳!!!

 

その石狩川沿いにあるイネ科の花粉が

 

僕の鼻を攻撃しようとも、僕は石狩川を誇りに思う。

『コーヒーが冷めないうちに』

試験が終わったので久しぶりに本をゆっくり読めました。

 

『コーヒーが冷めないうちに』/川口俊和/サンマーク出版

 

あらすじ

 とある喫茶店に「過去に戻ることができる」という噂が広まる。

 しかし、過去に戻るには幾つかのルールがあった。

  一、過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない人と会うことはできない。

  一、過去に戻ってどんな努力をしても現在の現実は変わらない。

  一、過去に戻れるのは、ある席に座った時だけ、過去に戻ってもその席を離れるこ

   とはできない。

  一、過去に戻れるのはコーヒーが入ってから冷めきるまで。コーヒーは冷めきる前

   に飲みきらなければならない。

 このルールの中で恋人、夫婦、姉妹、女性がそれぞれ過去に戻りあの時をやり直す。

 

感想

 帯の「4回泣ける!」という文に惹かれて買いました。

 

 過去に戻っても現実は変わらないのに、何をするのか。

 

 もう一度やり直したところで何も変わらないのでは意味がないのではないか。

 

 読み始めはまぁ、変なSFだなと思って読んでましたがまぁ違った。

 

 「あの時、ああしていれば」「あの時、ちゃんと言っていれば」

 

 事実は変わらないかもしれないけど、やらなかった後悔、言わなかった後悔

 

 これは意外とずるずると引きずってしまうもので、

 

 現実は変わらなかったとしても、やらなかった後悔や言わなかった後悔を

 

 解消できる、というのは本当に自分の気持ちというものが変わる

 

 ということがよくわかりました。

 

 現実は過去には戻れないので、やらなかった後悔言わなかった後悔は

 

 できるだけなくせるように生きていきたいものです。