鷹木さんの読書感想文

主に読んだ本の感想とか。発言は個人的な見解です。

親父

最近ふと考えること。

 

親父は養子だった。

 

でも、祖母は生きているし、祖父は仏壇にいる。

 

自分自身は親父と母親の子供だ。

 

自分にとってはなんも関係ないことなのに

 

ふと、

 

どういう経緯で養子になったのな

 

と考えてしまう。本人に聞くのも何故かためらってしまう。

 

親父が養子であることは、いつのまにか

 

なんとなく知ってはいた。

 

今まで、考えたこともなかったのに。

 

自身の結婚のことを考え始めたからだろうか。

 

 

国立科学博物館

『リトルフット』という映画をご存じだろうか。

 

小さい恐竜の冒険の話なのだが、幼い頃この映画にはまってしまった。

 

そこからというもの、恐竜ブームが到来し、

 

図鑑を読みあさり、小さい頃のビデオには

 

クリスマスプレゼントに恐竜のおもちゃをもらい大興奮している様子がおさめられている。

 

その頃からずっと来たかったのが「国立科学博物館」 

 

先日、上野で一時間ほど時間をもて余したので、

 

思いきっていってみた。

 

あの頃、大きいと思っていた恐竜。

 

大人になったいま見ても、巨大である。

 

本当にこんな大きさの生き物がこの地球を闊歩していたのか。

 

こんなに大きな角で牙で、体をぶつけ合っていたのか。

 

ロマンだ。。。

 

一気に幼き頃に心が戻り、本当に大興奮でした。

 

強いて言うならば、本州の生き物がメインなので、道産子からみると、少しもの足りないところがある。

 

そういえば、メンダコの標本をはじめてみたけども、

 

なんだあれは、この星の生き物なのか?

 

本当にこんな生き物がいるのか?

 

幼稚園児の落書きじゃないのか?

 

と、おもいつつ、見飽きてるはずのミズダコも

 

鬼のようで、こんなもの食べてたのかとちょっと怖くなった。

週末記

ふと思い立って、「毎日書くのは厳しいが毎週末なら書けるのでは?」と思い毎週末書くことにした。いつまで続くかわからないけどもとりあえずやってみることにする。

 

  • 2018年6月1日(金)

 先輩からのお誘いで飲み会に行くことになる。訓練先から帰還し、しかも何故か帰ってきた後に走らされるという苦行の後に酒を喰らうというのはいささか不安があったが、尊敬する先輩の誘いなので致し方ない。

ところが別の先輩に「宴会の前に携帯ショップに行きたいのでついてきてくれないか。」といわれ用事もないのに付き合わされた。1時間も用のない店にいるというのは大変辛かった。

近所の居酒屋、近所のカラオケスナック(いつものミュージカルネタはそろそろ飽きがきてるようだ)、近所のラーメン屋でワイワイと愚痴を零し夜中に帰宅。

 

  • 2018年6月2日(土)

 訓練で溜まった洗濯物を朝から処理していると、昨日の先輩から「昼飯を食おう」と誘われお昼から回転寿司へ。受付にペッパー君がおり、三ヶ国語を話すことに驚愕。13皿ほど平らげる。

その後はいつもの予定をこなす。

ヒトカラでは終わり際に補導官が部屋に入ってきて、「未成年ってことで聴いてるんだけど…成人だよね?」「もちろん」と謎のやりとり。去り際に「どうみても未成年じゃないじゃないか」とぼやいていたがこっちの台詞だ。大学生ということで学割で入らせてもらっているのだが「学生には灰皿渡さないことになってるんですー」と言った店員さん、そういうことか。

その後本屋で北方謙三がチンギスハンを書くという広告をみて心踊る。別の本屋で見つけたので即購入。中学時代の僕を小説と歴史の沼に叩き込んだ神様の新作ということでゆっくり読みたい。

 

  • 2018年6月3日(日)

 朝から起きるも布団から出れない。訓練からの宴会やらなんやらで体が疲れ切っていたのだろうか。ベットの上で森見登美彦の『太陽と乙女』を読み始めるも眠気に負け昼寝。

夕方、これではいかんと外出。いつものDOUTORで続きを読むも、イヤホンをせずに動画を見るおばさんや10人ほどで入店し大騒ぎをする若者に集中力を散らされ退店。

管楽器を始めたいという欲が最近浮上してきたので楽器屋さんを冷やかし、帰宅。

夏用の靴をネットで購入(足のサイズが大きすぎるためお店でなかなか買うことができないため)。

明日からの仕事の準備をして就寝体制。

『劇団四季 ライオンキング』

先日、見たい見たいと思っていた劇団四季のライオンキングを見に行った。

 

予定が立てにくい仕事のため、ずるずると引き延ばしていたが、

 

友人と後輩にその話をすると

 

「絶対に見に行ったほうがいい」

「見るならS席。一万越えの価値はある」

 

と、勧められよっていた勢いもあり思い切ってS席のチケットを予約した。

 

前日の街コンの二日酔いを抱えつつ(後日記事にしたい)、会場へ。

 

土曜日ということもあり、カップルや家族連れ、女性グループなどが多く、

 

男一人で来てるのは俺だけだったのでは・・・。

 

んで、感想。

 

オープニングの「circle of life」。

 

もう最初からクライマックス。鳥肌総立ち。

 

歌詞はわからない(日本語のところはもちろんわかる)が、

 

体の芯というか、脳の底からエネルギーというか生命力を感じる

 

賛美歌や神道の結婚式の時に流れる音楽を聴いた時も思ったが、

 

音楽というのはやっぱり本能を揺さぶる。

 

聴いたことがなくても、賛美歌を聞けば幸福感にあふれ、

 

神道の楽器の音を聞けば背筋が伸び、

 

アフリカの音楽を聞けば生命力が溢れてくるのだ。

 

象が本当に象の大きさでびっくりした()

 

誰よりも声というか歌が段違いだったのがハイエナで笑ってしまった。

 

あとは友人と後輩から見どころの一つとして聞いていた、

 

ティモンとプンバァの北海道弁

 

さすがにあそこまでなまってる人は、高齢者でも見たことがないが、

 

あぁ北海道の僕らのためにやってくれているんだなぁと思うととても嬉しかったし

 

とても笑えた。芋虫はザンギの味らしいですよ。

 

一つ一つのシーンに感動してしまって、会場全体もそうで、

 

毎回毎回拍手が止まらなかった。

 

音楽、歌、劇、美術、技術

 

ミュージカルは総合芸術で芸術の最高到達点かもしれない。そう思った。

『カムイ・ユーカラ』

ストレス爆上げだったので、軽いものをと手に取りました。

 

『カムイ・ユーカラ』/山本多助/平凡社

 

道産子としていつかは読まなければと思っていたものをようやく読めました。

内容はアイヌの人々のなかで語り継がれてきた童話や神話の一分。

自然を舞台に人生の大切なことを教えてくれたり、うさぎの耳はなぜ長い?など子供が持つ疑問に子供向けに答えをだしてあげる内容など、とてもアイヌの人々らしいなぁ!とおもう内容でした。

動植物全てが神様である中で、熊やフクロウ、イヌが他よりも上位の神であるところも、北海道の自然の厳しさを乗り切る文化が現れている気がする。

 

 人喰い熊を懲らしめる話。ミソサザイという小さな鳥が知恵と勇気で熊と戦い、それを期に山中の鳥たちが一致団結して熊をやっつけるという内容。相談に乗るサマイクルの神はミソサザイの勇気をたたえつつ、鳥達に結束を促し、自身は敵の弱点をよく観察し、知恵を持って用意周到に熊を追い詰めていく。

 童話を通して

  1. 知恵と勇気をもつこと。
  2. チームワークの大切さ
  3. 敵の弱点と自分の強みを知ること
  4. 用意をしっかりとすること

をまなばせているのかな、と思いました。

 

  • 鼻長ネズミの話

 鼻長ネズミが山のみんなに感謝を伝えようと宴会を開こうとする話。

 小さい体でなんとかお酒を作ろうとする所や、宴会を開くことで頭がいっぱいになってしまってみんなを呼ぶことを忘れてしまったり、お酒で喧嘩が起きてしまいわたわたするところがとても可愛らしい。

  1. 小さい体でも人を思いやす大切さ
  2. 一生懸命でも大事なことを忘れてはいけないこと

を童話を通して伝えている。

 

  • 強情熊の話

 友人の龍の神の忠告を聞かずに、好奇心だけで行動してしまい、死んでしまうというお話。

 主人公である熊は神で、知恵も力もあるが、自分の力を頼みにしていると痛い目を見るよといった感じ。アイヌの童話だけあって、「自然には勝てないよ」という内容が多い。

 

  • 小さなカワウソの話

 取った魚をキツネに横取りされてしまい、怒ったカワウソは力を合わせてキツネを懲らしめるという話。

 これまでの話と少し趣旨がかわって、動物の特徴をよく説明している。

 カワウソの鼻が潰れているのはキツネにぶたれたから

 キツネが赤いのは懲らしめられる時に筋子を投げつけられたから

など。

 小さい子供が「なんでカワウソの鼻は潰れているの?」「なんでキツネは赤いの?」と聞いてる様子や、それに童話で答える親の姿が想像されてとてもほっこりする。

 

  • うさぎの話

 これも一つ上の話と同じで、うさぎの特徴が説明される。

 隣に住むキツネに、凍った湖に穴を開け、尻尾を垂らすと魚がつれる、その時油断すると寒波の神さまが水を凍らせて尻尾が取れなくなるよ、と教わる。

 うさぎは言われた通りにするが、うっかり寝てしまい、尻尾は凍りついてしまう。なんとか自力で抜け出そうにも抜けない。妻のうさぎに引っ張ってもらい、ようやく抜け出せました。という内容。

 この時うさぎは

 自力で抜け出そうとしたから後ろ足が発達して。

 耳を引っ張られたから耳が長くなり。

 尻尾が凍ってしまって、ちぎれたから尻尾が短くなった。

らしい。『ゴールデンカムイ』というマンガでは、うさぎはもともと鹿のような足をもっていて、鹿はうさぎのような足を持っていた。鹿の足を羨んだうさぎは、鹿を騙して足を交換してもらう。騙されたことに気づいた鹿はうさぎに火のついた松明を投げつけたからうさぎの耳の先は黒く焦げてしまった。という話が乗っていた。

 

他には、怪鳥クリューの話(自分は強いと思っても上には上がいるという話)やマリリンコ姫(竹取物語ならぬホタテ物語)、カッコー鳥の歌や言葉遊び(なぜ?なぜ?をつなげていく)、強情カワウソの話など、自然を舞台に人生で大切なことを教えてくれる。

 ほかには「アイヌ・ラッ・クル伝」という題名で、アイヌ天地創造の話が記されている。

 ここではフクロウは夜を見守る神様だったり、イヌは神様を手伝う神だったり、古事記との違いを楽しむのもありだなと思った。

 

勉強できる人できない人

現在測量を習うために色々なところの人が集まって教育を受けている。

 

ここでは高卒も大卒も、年齢もバラバラな人たちがいて、高校のように、一定の成績な人たちが集まっているわけではない。

 

測量では三角関数など高校で習う数学を使う。

 

僕は数年前に卒業したとはいえ、高専卒ということで、ある程度のポテンシャルでこなせるため、色々な人に数学を教えているわけであるが、

 

勉強ができない人、というのは数種類に分けられるものだなぁと感じた。

 

1.そもそもやる気がない人

希望して来ている人ばかりでもないので、最初から「おれ数学苦手だし」「聞いてもどうせわからないし」と匙を投げている人。これはもう、どう教えても無理。

 

2.理解ができない人

原理や方法を理解できない(教える人の腕もあるかもしれないが)。難しく考えてしまう(これはこういうもの、といった考え方ができない)。こういう人もいた。この種の人は、説明のレベルを落として行く、図や絵で理解させる。絵に動きをつけて教える。など、一対一で教えると理解してくれた。

 

3.覚えれない人

問題を解くたびに、定理や公式を参考しているので、それが頭に入っておらず、いざ試験で問題を目の前にすると手が出なくなってしまう。

これは、問題数をやらせるしかない。

また、理解できないがために覚えれないという人もいた。

 

学生時代、僕の成績も決して良い方ではなかったが、いざ人に勉強を教えるとなると、自分ができなかったぶん、人に教える時に、その人のレベルに合わせられるのかなと思った。

 

天才は教師になれないものだ。

『ポーラースター ゲバラ覚醒』

読了から時間が経ってるので、記憶が曖昧だけども。

カストロ前議長が亡くなったというニュースで読んだのを思い出したので。

 

『ポーラースター ゲバラ覚醒』/海堂尊

 

あらすじ

キューバ革命を指揮したチェ・ゲバラのお話。

ここでは医学生であった当時、南米を旅した時期が描かれている。

婚約者との別れ、女性との出会い、友人との出会い、さまざまな別れと出会いを繰り返し南米を旅する。悪い人もいい人もゲバラに大きく影響を与えていく。

一緒に旅をしていた親友のピョートルと死別、この友人の死がゲバラの人生の舵を大きく切る・・・?というところで終わり。続きが気になるところ。

 

感想

正直、冷戦の時代に生まれていたわけでもなく、「チェ・ゲバラ」と聞いても、教科書にチラッと出てきたなぁ程度。あとはタバコの箱に顔書かれてたり、MGSのピースウォーカー?でチラッと名前出てきたような・・・くらい。

医学畑の人なんだーってこの本で知ったくらい。

とにかく熱く賢くロマンチストなバリバリなラテン系だぜ!って人物だなと思いました。学生としては決して真面目とは言い難い感じなのですが、自分の考えに対してはまっすぐで真面目で賢い。こういう人間じゃないと国を動かすというのはどだい無理な話。

途中で政治家と論争したり、女優にメロメロになったり、パーティでナンパしたり、かと思えば医者の卵として研究熱心になってみたり、ひたすら欲望に真面目なエピソードが多く一気に読んでしまいました。

人生の中には、いい意味で影響を与えてくれる人もいるけど、悪い方に影響を与えてくる人もいる。どの道に進んでいくか、自分の考えにまっすぐ真面目に考えなければふらふらとした人生を送ってしまうのかな。と人生論を叩きつけられた気分でした。

続巻も気になる